昨年のAJCL全国大会にて、何がどう間違ったのか、DonKusak合唱団は僅少を受賞してしまいました。ぅぉ、あまりに珍しいことで、「金賞」ってちゃんと漢字変換できないぞ。
郡山市は自称「日本のウィーン」と呼んでいるほど音楽、特に合唱が盛んです。こんなページまで読みに来る奇特な人ならなら「安積」と書いて「あさか」とすぐに読めちゃうでしょう。このぼろい漢字変換では当然出てきません。その郡山市は1995年に、前の年のAJCL全国大会で金賞を受賞した団体を招いて「水と緑の全国音楽祭」を開きました。それが好評だったために第2回の開催とあいなりました。
というわけで、このページにはDonKusakの団員が郡山で行ってきた蛮行の数々が記録されています。いつ暴れ出してもいいように、周りにコワレモノがないことを確認してから読み進めてくださいませ。
(画像はビデオからキャプチャしたものもありますので、ちょっと見にくいかもしれませんがご勘弁を。)
中央線が事故で遅れているらしいく、幹事長で団体旅行チケットを持っているT久井氏がなかなか現われずみんなやきもき。普通代表者は事故があっても間に合うくらいの余裕を持って来るだろうに。幹事長の付き人と一緒に来ることになっているが、当然宴会では「洗濯屋」をやることになるんじゃないかな?
郡山の女子高生は東京と同じく、みんなルーズソックス+短めスカート+茶ぱつ。たまに緑髪。プリクラの前にはやっぱり行列ができている(でも列の長さは東京の4分の1ぐらいだったかな)。東京から1時間半で来れちゃう近さだからか、それとも全国的にはやっているのか?
バスでホテルからホールまで移動。歩いても10分程度で着ける距離なのに、わざわざバスを用意していただけるとは。こんな大名旅行に招待していただいた主催者に感謝。でも、バスの団体名は「DonKosak」。これじゃロシアの超有名な某合唱団といっしょじゃん。
バスガイドさんにご当地の歌を歌うよう懇願するも「お上手な皆さんの前ではとてもとても・・・」と軽くあしらわれて結局一曲も聞けず。
ホールに到着。安積女子校生らしき人影を見つけ、団員騒然となる。みんなオヤジだなぁ。しかし、直後に中学生と判明。
DonKusakからの挨拶。指揮者のT中、突然「合同合唱があってもよいのではないか」と爆弾提案。運営側や渡部康夫氏、浅井けいいち氏らにあっさりと了承され、拍子抜け。団員からは「めんどくせー」との声も。
僭越にも「合同合唱があってもよいのでは」との爆弾発言
主催者側から歌による交歓が提案され、なぜかDonKusakがトップバッターに指名される。せっかく女声アンサンブルJuriの皆さんと盛り上がってたのに!ちょっと残念。いつもの圧倒的な迫力で列席者をびびらせることはできらたらしい。
酔った勢いで斎太郎節を唄い放つ
その後、JuriによるHOLSTの「Ave Maria」、住友金属の「蔵王」など、得意技が次々と繰り出された。う~ん、やっぱり迫力だけじゃこれからやっていけないね。いままで我々が持っていなかった技術、すなわち「ハーモニー」をそろそろ身に付けないといけない時期が到来したと感じた(もっと早く感じろって)。
レセプション途中で東工大コールクライネスの人が、T中にサインを求めてくるという暴挙。T中は楷書で「T中宏 Chor Kleinesの皆さんへ」と大きく書き、下手な字を露呈した。
初めてのサインに緊張するT中(手前)と冷やかす団員たち
レセプションのあとは、各自の節度を持った行動が見られた(?)。まず、すぐホテルに帰って睡眠をとる「優等生チーム」。彼等はD.F=ディースカウのように空調の噴き出し口に濡れ新聞を詰めて、部屋が乾燥しないように気を付けて寝たのだろうか?
「郡山ミュージックチーム」には、クールな顔をして実はエッチな商社マンK本氏、以前ドンクサックの良識派でも夏からすっかりカミングアウトしたI上氏、絶対こんなところにはいかないだろうと思っていたK間氏が参加。かぶりつきで見ていたK本氏は無理やりインスタントカメラを持たされ、郡山の記念にその成果を持ち帰った(ここではお見せできません)。
「ピアニストと一緒チーム」では、ピアニストで名誉団員のN川氏は実は酒豪であることが判明。N川氏はだいぶ飲み食いしたあとに、さらにラーメンを食したと聞く。
そして、レセプションで仲良くなった「Juriといっしょチーム」はたいへん盛り上がった。翌日の演奏に影響が出ないかがちょっと心配だった(もちろんJuriの演奏)。宴もたけなわになったころ、スキンヘッドのH武氏は「挨拶だから(*^^*)」と言いつつイタリア(?)仕込みのちゅーをしまくる。みんなちゃんと抵抗しないとえじきになっちゃうよ!既婚者のG銀谷氏もつられて危うく自分を見失うところだったらしい。
ホテルへの帰り道、H武氏、K本氏ら有志数名は「ストリートファイト」、いわゆるナンパに出かけた(筆者はホテルの部屋で飲み直し)。このとき、なんとさっきのバスガイドさんと遭遇。不用意にバスガイドさんからH武氏に声をかけたものだからヘッドロックを食らう羽目に。
「その他チーム」では、福島まで来てなぜか秋田名物きりたんぽ鍋に舌づつみ。
中ホールでの発声練習で昨日の酒を抜き、大ホールの立派さに圧倒された団員は控え室となっている会議室でちょっと昼寝。当然一つの部屋におとなしく待機などできるはずもなく、廊下でうろうろしているとなんとJuriの部屋からあやしげな不協和音が聞こえる。2度の音程だかでぶつかったまま上がり下がりしてるぞ。どうやらこれが発声練習らしい。う~ん、DonKusakにはこんな高等なことはできん。
安積女子のみんなは部屋に入るときにはルーズソックス+短めスカートだったのに、リハーサルに向かう時のみなさまはストッキング+ひざ下スカート。「スカートってのびるのか?」「部屋には脱ぎたてルーズソックスがたくさんあるはずだ!」などと訳のわからないことで議論を始める。
いよいよ演奏の時間が迫ってきて、ステージ裏へと向かう。一つ前の団体「女声アンサンブルJuri」の演奏中、舞台から足音が聞こえる。それも一人や二人ではない。何事かとのぞき込むと、なんとみんなてんでバラバラに歩き回りつつ歌っている!一見カオス状態だけど乱れているわけではないらしい。一人ひとりの能力がよほど高レベルでないとこんな技は出せまい。
今回はお呼ばれなのでぴしっと決めて見ました。水と緑なので水色と緑色のポケットチーフも用意しました。
Juriの後にDonKusakの演奏なんて、京懐石の繊細な料理の後に二郎の大ダブルニンニク油を食するようなものだ(わかる人にしかわからなくてすいません)。しかもその後は“もぎたての果実のいいところ”安積女子校。我々はやっぱり引き立て役か。
緊張した面持ちで譜めくりをするT中夫人
浅井敬壹氏指揮による「Ave verum corpus」は、下手に練習してないのが効いて(?)、豊かな響きと自然な流れのやわらかな音楽になった。 少年少女の中でこの曲を知らずにおろおろする子がいて、ちょっとかわいそう。選曲間違ったかも。
浅井敬壹氏の指揮による全体合唱
渡部康夫氏指揮による「ふるさと」は、客席もいっしょに歌った。お客さんが大きな声ではっきり歌うのにビックリ。さすが日本のウィーン。ステージよりも客席のほうがうまいんじゃないのか?
本日のオールスターキャスト
すべての演奏が終わり、ホールに別れを告げ、みな名残惜しそうにバスに乗り込む。しかし今度のバスの団体名は「DonCosak(ドンチョサック?)」途中東工大コールクライネスの女性が乗っているバスに追いつくと大騒ぎ。Juriが乗っているバスが我々のを追い越そうとすると、彼女らは喜んで手を振ってくれていたが、途中から表情が怪しくなった。なぜかと思ったら会長のM井がご開帳してしまったのでした。Juriのみなさま、見苦しいものを見せてごめんなさい。
駅前でバスから下りると、バリトンのH氏お手洗いに入っている間に地味に置いてきぼりを喰らっていたことが判明。帰りの新幹線まで4時間ぐらいあったのかな?その間に郡山銘菓「ままどーる」を購入し、寿司屋の2階を借り切ってまたまた大騒ぎ。
会長M井氏の歯でビールを開けるの図
今度の第6回自前音楽会では、団員によるカルテット大会を企画してます。今のところ参加者が少なくてちょっと寂しい。帰りの新幹線の中で、オペラ研修生(Tenor)、ドンクサックのボイトレ(Tenor)、藤原歌劇団所属(Baritone)、イタリア留学予定(Baritone)の4人による豪華カルテットによるPuffy演奏の話が浮上。ソロはもちろんPuffyのお友だちのS嬢。本当にやるかどうかはお楽しみ。
楽しい演奏旅行もこれで終わりかとおもいきや、新幹線を下りていざ改札を出ようとしたころ、幹事長が団体乗車券を紛失!カバンの中を全てひっくり返してもみつからず、大慌てで駅員と交渉するも埓が開かず。途方に暮れていたところ、なんと幹事長の上着の内ポケットからひょっこり発見。やっと家路につくことができました。
浅井敬壹氏は住金の練習中に「ドンコサック(彼はずっとこう呼んでいた)もいい音楽している」。渡部康夫氏(前安積女子高校指揮者。郡山市民、いや福島県民のアイドル)も完全に“ドンコサック”と発音しておられました。レセプションで、由来についても説明申し上げたのになー。