平成11年9月4日(土)18時から21時 昌平童夢館集会室にて。 【出席者】 広島 早武 岸間 中村哲 須藤 三木 水野 橋爪 宍戸 山崎 佐藤 永島 三浦 今日は会社で借りたバイオを携帯していたので、帰りの電車のなかで白い目で見ら れながらこの「練習日記」をしたためております。(いつもより時間があるので、た くさん書けるか?) 【まず先に連絡事項】 来週、9月11日の練習は、 東工大M011講義室にて。 18:00まで前の団体 が使っているとのことで、18時ちょっと過ぎから練習開始。 ○場所がわからないという人は、18;00ちょうどに大岡山の駅の改札へ集まる ○HPに地図を載せる予定 ○当日駅まで来て迷子になったら、水野さんか哲郎さんへ電話する。 今年いっぱいの練習日程が決まったそうなので連絡がありました。 詳細はHPを見てくださいとのこと。 【練習内容】 ●縄文2曲目 「曙」 初めての練習、一通り音取り完了。 永島さんいわく、 「縄文の中でこの曲が一番簡単な曲。リズムも音もそんなに難しくない。」 ということです。個人的にはTOPも高い音がないので余裕を持って歌えます。コメ ントの通り、技術的に難しいのは「ルルル…」の発音、2拍3連のリズム、lontano の発声、くらいでしょうか? 曲を順を追って思い出してみると、まず、地響きのような前奏から始まって、「闇 が火を噴いてたぎっていた」という劇的(激的?)な歌いだし、そして「火子よ 火 女よ・・二人は燃えた」という激しい描写ではじめの主題が提示されております。 練習中に永島さんが、「ひこ」=火子 、「ひめ」=火女 の意味は「分かります ね?」と言われましたが、正解は言いませんでした。さてこれは何なのでしょうか? とある混声合唱団にて「この火は何の火だ?」と指揮者が質問したところ、「恋の 火ですか?」と答えて絶句した、というエピソードを永島さんが紹介していたので「 恋」の火ではないことは明らかですな。 「火子」の火は、冒頭の「火を噴いてたぎっていた」というところの火と同じであ るとすると、「噴いて」と続いているので、これは火山の火。すると「火子」は火山 の噴火の「火の粉」のこと。勢い「火女」と続いて様々な噴火の火の粉をあらわして いるということになりますな。(全然見当違いだったりして。) 中間部はなかなか口が回らない「ルルル…」の連続音と格闘しながら進行します。 その中の「舟は刻みのこされていた」の舟は何を意味しているのだろう…曲の最後に も出てくるし…妙にシンボリックな意味でもあるんかな? 詩をみてみると、「煌いていた炎の涙で」は倒置で、この「舟」にかかっているよ うなので、「海のない粘土に炎の涙で刻まれた舟」ということになります。何だそり ゃ。ふと、詩の後ろの方を見てみると、詩の最後にも「粘土の舟」と書いてあるでは ないですか。曲には省略されているので、気がつかんかった…。うーん、ということ は、炎の涙=溶岩??。じゃ、「舟」は溶岩が通ってでできた舟のような溝っちゅう ことやな。(ほんまかいな) つぎの「飛べない鳥の翼の中でしか 濡れた闇はあえいでいなかった」は、逆にい うと飛べない鳥の翼の外には、乾いた闇しかいなかった となって、生命の存続を脅 かす灼熱の情景が描かれて折ります。 つづいて「昨日と明日の夕映えだった」のところは、lontanoとありますが、「か なたのむこうに・・」という感じらしい。ん?どっかで聞いたことがあるような・・ 。 ちなみに、ここの音はバリトンの音が異様に難しい。しかし宍戸はちゃんと覚え てたね〜。さすがマシーン。最近「宍戸というパート」と言わしめている宍戸の歌い っぷりは、いいわるいは知らんが、たいしたもんや。 そして最後にまたはじめの主題が出てきて、「祈りはまだ湖にはなれず」という深 遠(?)な歌詞で終わりです。 要は火山の噴火というどうしようもなく厳しい自然を描いた詩ということになる のでしょうな。 さて、この曲は、テナーの軟弱な高い声を聞かせたくないという作曲者の考えがあ るのかどうか知りませんが、終始低めの音で構成されていて、一部を除いて重い感じ の音がします。重重しい骨太な音はDKの得意分野(のはず)。ちょっと人数が少な いので割り引かれちゃうかも知れないけれど、しっかり歌わんといかんな。。 ●縄文4曲目 「波の墓」 こちらも初めての練習、はじめのヴォーカリーズの部分だけやりました。バリトン ソロと書いてあるところは、バリトン一人でやるか、バリトン・テナーの組み合わせ でやるか、はたまたベース・バリトンの組み合わせもありうるとの永島氏の弁。本番 前まで決まらないようなことを言ってましたので、練習では全員歌えるチャンスあり 。練習でしっかりアピールして本番のソロゲッチュすべし。 練習模様は以上です。 追記:ちなみに永島さんが練習中多用していた「仮称リード」というのは、月下の一 群の「海よ」の中の「おまえの波はやすみなく…」のところが上手くないので、「リ ード」という名前を剥奪するかもしれんということらしい。。。
須藤 博史(すとう ひろふみ)